3. クライントンネリング
(図 4) (図5) (図6)
- 従来の非相対論的量子論に従う電子は、図4のようなポテンシャル障壁に当たると、エバネッセント的に減衰しながら障壁をトンネルして行きます。
- 一方、グラフェン中の電子のように相対論的に振る舞う電子は、その波動関数は電子とホールの両方を含んだスピノルで書けるため、ポテンシャル障壁に垂直に入社した場合、100%の確率で透過してしまいます(クライントンネリング)。
- 我々は、エピタキシャルグラフェン中にpn接合を形成し、クライントンネリングが起こる様子を実験的に検証する事を目指しています(図6)。
- またこの系は電子に対してメタマテリアルとして振る舞う事が理論的に予測されています。この現象も量子干渉の観測等を通じて明らかにして行きたいと思っています。
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